ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

那珂川清流鉄道保存会

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(写真1 ヨ6000形のヨ6786)
シリーズ車掌車を訪ねて
 那珂川清流鉄道保存会は、栃木県那須烏山市所在。烏山線烏山駅からバスで15分ほど。那珂川の畔にある。この川は鮭がここまで遡上してくることで知られる清流である。
 保存会の車両基地を訪れて度肝を抜かれた。とにかく広大。敷地内に、1067ミリの軌道がぐるり800メートルも張り巡らせられているほか、軌道の種類だけでも4種類もある。また、保存車両が実に150両にも上るというから驚く。しかも動態保存が原則というのも素晴らしい。構内所狭しと並べられていて、蒸気機関車やディーゼル機関車、客車や貨車もあり、寝台車もある。千葉都市モノレールがちゃんと懸垂形の軌道につり下げられているのもすごい。

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(写真2 ヨ8000形のヨ8809)
 これらのうち車掌車は3両が保存されているのを確認できた。
  まず、形式がヨ6000形のヨ6786。盛岡工場で製造され、青森区に配備されていたものらしい。動態保存されていて、内部も見学できるようになっていた。
 次に、ヨ8000形の8809。川崎重工昭和53年製造と銘板にあり、内部を覗くとトイレが付いているほか、机と椅子のほかテーブルも付いている。これも動態保存車両である。
 3両目がヨ3500形のヨ4779。車両の痛みがひどいが、車体への表示によれば大宮工場製造で、高崎貨車区配備と読めた。内部を覗くとテーブルに椅子2脚と長椅子、ストーブが付いている。これは動かせようがないように思われた。
 なお、ある資料によれば、29000形の緩急車もあることになっていたが、私には見つけられなかった。とにかく、車両数が多いことと、びっしり詰めて展示されているので、写真を撮ることすら難儀なほどだった。
 とにかく民間の博物館としては日本一の車両数ではあろう。

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(写真3 ヨ35000形のヨ4779)