ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

菊真っ盛り

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(写真1 厚物、管物を色とりどりに三本仕立てにした見事な菊の花)
好事家競う
 菊の花が真っ盛りだ。重陽の節句が別名菊の節句ともいわれたように、旧暦では9月9日頃が盛りだったのだろうが、この頃では今時分がちょうど見頃だ。
 秋の菊は、春の桜と並んで日本人の最も好む花であろうが、実際、好事家も多い。この点ではバラとともに和洋の好みを二分しているのではないか。生産額でも花卉の中ではこの菊とバラが断然多いそうだ。
 散歩をしているとあちこちで菊の花を見かける。丹精をこめた花が多くてその見事ぶりに感嘆する。作っている方も見せたいのだろう、通りすがりのものにも見えるようにしつらえている場合が少なくない。

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(写真2 通りすがりのものにも見えるように庭先いっぱいに並べた菊の鉢)
 菊は鉢で育てている場合が大半だが、競い合いも多いようで、あちこちで品評会が行われている。また、ちょうど近所の神社の境内でも開催されていたが、菊花展があったり、菊人形に仕立てたりされて賑やかだ。
 近所の好事家の方の話によると、菊作りはほぼ1年がかりなそうで、丹精こめたものがどのような花を咲かせるものか、好事家の気持ちもわからないではない。
 菊にも種類が多いようで、花の大きさが大中小と様々だし、花の色も黄や白のみならず微妙が色合いのものも少なくない。これも教えられて知ったが、厚物(あつもの)とか管物(くだもの)といった分類もあるそうだし、仕上げ方も三本仕立てなどという流儀が好まれるようだ。
 中には、丸菊と呼ばれる直径数センチほどのものもあるし、とにかく派生する種類は多いようだ。
 ただ、どうだろうか。私の近所には4人の好事家がいらっしゃるのだが、三本仕立ては一つの鉢に3本の菊を植え、花の大きさや色は同じに、背の高さを1本ずつずらして咲かせる流儀らしいが、これをきちんと作法通りに行っているお宅と、まるで無作為に咲かせているお宅とがあって、門外漢の私からすると、無頓着そうに見えるお宅の花の方が、花そのものは美しく見えるからなかなか難しい。

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(写真3 ちょっと変わり種だがこれも菊の花のようだ。伊勢菊あるいは嵯峨菊と呼ぶものかも知れない)