ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

森の美術館

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(写真1 森の中に異彩を放つ美術館外観)

新設の個人美術館

 つくばエクスプレス流山おおたかの森駅が最寄り駅。秋葉原から快速電車で25分。鉄道の開業によって近年急速に開けてきたところで、駅前には高層住宅が林立し、住宅が四方に広がっている。首都圏で住みたい街として長年首位を譲らなかった吉祥寺を抜いて第1位になったことで評判になっている。
 その流山おおたかの森駅から歩くこと20分ほどか。広い通りを離れ農道を入っていくと里山といった風情の中にあって、コンクリート打ちっ放しの平屋の方形の建物が異彩を放っていた。千葉県流山市大字大畔315所在。

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(写真2 美術館のギャラリー)
 今年8月の開館という、まだ真新しい美術館。私設の美術館で、個人コレクションが展示されている。オーナーで館長の森忠行氏の開館の挨拶によると、絵画が出会いの場、心安らぐ場として親しまれ、また、若手画家たちの発表の場ともなるよう期待しているとのこと。
 ギャラリーは1室だけだが、100号近い大作が20数点も展示されている。
 30数年来のコレクションだということで、公募展などから画家を発掘してきたらしい。作品紹介のキャプションによれば、若手が多く、特に白日会という公募展出展経験者が多いようだった。
 一通り見て回って足が止まったのは山本大貴「in silence」という作品。超写実主義で、若い女性がギターを弾いている。それも、ギターがエレキギターというのが面白い。プロフィールによると、1982年生まれと若く、作品は超写実主義の殿堂ホキ美術館にも入っていると知れば頷ける。また、これは後日調べてわかったことだが、白日会には超写実主義の大家が多く関係しているらしい。なお、美術館の入館料600円には飲み物代が含まれており、コーヒーなどの飲み物にお菓子まで付いていて、エントランスにあるティーコーナーでゆったりと過ごすことができた。

 絵画が好きで美術館を見て歩く、それが募ってコレクションを積み上げていく、さらに嵩じてついには美術館を開設するというのはコレクターにとっては究極の行き着く先であろうか、そんなことを思いながら帰途についていた。

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(写真3 山本大貴「in silence」)