ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

展覧会『鉄道美術館』

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(写真1 栗山貴嗣「東京動脈」)
岡本太郎美術館で開催
 鉄道美術館という名の展覧会である。川崎の岡本太郎美術館で開催されている。
 岡本太郎と鉄道といえば、渋谷駅の大壁画「明日の神話」が馴染み深いが、岡本と鉄道は結構縁があるようで、様々な作品が展示されていた。その中で私が気に入ったのは国鉄神田駅のタイル画で、3枚のうちの真ん中の1枚「花ひらく」という作品。通勤する生活者の中に花を捧げる意味があると解説されていたが、私には画面右のモチーフが鉄道施設のように見えて面白かった。

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(写真2 岡本太郎のタイル画「花ひらく」)
 言わばホスト役のような岡本の作品を除けば、現代アートあり、油彩あり、ジオラマあり、浮世絵ありなどと実に多彩。さくらやつばめなどかつての特急列車のヘッドマークも展示されていた。
 こうした中で注目されたのは、栗山貴嗣の「東京動脈」という作品。この展覧会に向けて制作されたもののようで、色彩豊かなビニールチューブが縦横に張り巡らされている。東京の大動脈地下鉄網を表現したもののようだ。チューブの中は液体が流れていて、これが列車の動きを意味するのであろう。チューブは色分けされていて、これは地下鉄のラインカラー。とくに面白かったのはチューブが入り乱れてしかも深さを持っていたこと。東京の大深度開発を意味していたのであろう。

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(写真3 会場の様子)