ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

秋の訪れを感じさせる花

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(写真1 彼岸花。異名が多く曼珠沙華などと千通りもの呼び名があるという)
夏が終わり秋が来た
 秋は梅雨時よりも長雨だとはまことにその通りで、このところ秋雨前線が張り付いて離れない。台風の数も多くて、それも列島に上陸する場合が少なくない。
 そのせいか、10月にも入ったのだから当然だが、夏が終わって秋が来たとつくづく思うようなこの頃で、いささか寂しい気持ちになる。
 ただ、散歩をしていると、秋の訪れを感じさせる花を見かけるようになった。夏の間は花は少なかったからこれはうれしい。
 ススキが風に揺れていた。秋の七草の一つだし、これほど秋の心象風景を表現しているものも少ないに違いない。尾花ともいい、茅あるいは萱といって実用にも用いられる。
 オレンジ色のキンモクセイが芳香を放っていた。歩いていると遠くからでも香りに誘われる。小さい鞠のような房になっているが、あれ全体が花なのだろうか、それとも小さなつぶつぶが一つずつ花なのだろうか。私は知らなかったが、ギンモクセイという種類もあるらしい。黄色くはないし香りも弱いらしいが。
 これはしばらく前から見かけていたが、初雪草も美しい。遠くから真っ白い花を見かけるとハッとするほど鮮やかだ。初雪が降ったみたいに白く輝くのでこの名があるらしい。近づいてよく見ると、中心の花ばかりか、葉も白いのでいっそう鮮やかなのであろう。
 その名の通りこの時期咲く彼岸花。私は曼珠沙華という呼び方の方が好きだが、地獄花などと異名が多く何でも千通りもの呼び名があると何かの本で読んだことがあるが、これは花が不吉を感じさせて忌み嫌われるから幾通りもの当て方をしたものであろう。
 花は赤く寂しくも艶やかだ。群落している場合も少なくないようだが、咲いている場所が隅っこの方だったりするので儚さがいっそう募るのであろうか。多くは、毒々しいほどの赤や紅色などと赤系だが、稀に白い花もある。我が家の近所で赤、白2種を揃えているお宅がある。

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(写真2 これは真っ赤なダリア。雨上がりで花びらに水滴の付いているのも情緒がある)
 花の色が多いのはダリア。実に多様で、バラやチューリップにも匹敵すると指摘する向きもあるほどだ。自然が作ったものとは思われないほどの花びらの重なり具合の造形が見事だ。この具合などバラとも違った趣きだ。
 秋を感じる花は人それぞれだろうが、菊などはさておいて、コスモスと名乗る人は多いに違いない。秋桜と当てたのはさだまさしだったか。コスモス畑などという具合に一面に植え付けられているのも見事だが、路傍に数輪揺れているのを見かけるのも風情がある。

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(写真3 コスモスとキバナコスモスが一緒に咲いていた)