ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

長戸路児童公園の東武鉄道車両

f:id:shashosha70:20160924174225j:plain

(写真1 連結されて展示してあるED5020とヨ126)
シリーズ車掌車を訪ねて
 埼玉県北葛飾郡杉戸町高野台東一丁目所在。最寄り駅は東武鉄道日光線杉戸高野台駅。春日部から4駅目、西口すぐ。児童公園になっていて、この日も近所の保育園の子どもたちが大勢引率されて遊びに来ていた。
  公園の一角に、ディーゼル機関車ED5020に連結されて車掌車ヨ126が展示されていた。ともに東武の車両である。

f:id:shashosha70:20160924174441j:plain

(写真2 斜め後方から見たヨ126車両)
 ヨ126は、東武独自の形式ヨ101形で、現存する3両といわれる保存車両の1台。東武の貨物車両の伝統である薄緑の塗色だった。
 車両を見たところ、窓は前後左右ともに板がはめ込まれている。車室部分はさほど広くはなく、庇の付いたデッキがあるほか、前後のオープンデッキの広いのが特徴となっている。ブレーキなどもきちん揃っていた。
  また、車体にはペイントで四角い枠内に「64-7 60-7 館 検」の文字が3段に記されていたが、これは館林検収区での検収ということであろう。さらに、自重8.7t、換算1.0などともに坂 機の表示もある。これは坂戸機関区配備のものだったと読めるものであろうか。
 楕円形の銘板には、「東武鉄道 杉戸工場 昭和41年」の文字が3段にあった。杉戸工場はかつて杉戸駅に隣接してあったもので、東武では主に貨物車両の製造と補修を担っていた。杉戸駅はこの杉戸高野台駅の一つ隣現在の東武動物公園駅で、ということはこの公園のごく近所で製造されたもののようだ。
  一方、牽引しているED5020は、東武の5010形ディーゼル機関車で、車体には、ペイントで四角い枠内に「62-5 60-5 杉 工」と3段に記してある。これも杉戸工場検収とめるものであろう。ただ、製造所を示す銘板は見当たらなかった。
  この車両も窓は板がはめ込まれてふさがれていた。塗色は茶色で、経年劣化が激しいように見て取れた。
  ともに東武鉄道における貴重な保存車両であり、もう少し手入れなどをしてくれるとありがたいと思われた。

f:id:shashosha70:20160924174559j:plain

(写真3 真横から見たヨ126車両)