ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

国立近代美術館「近代風景」展

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(写真1 松本竣介の「果物を持つ少年」と奈良美智のドローイングが並べて展示してあったのも興味深い趣向)
奈良美智がえらぶMOMATコレクション
 画家で現代美術アーティストの奈良美智が、東京国立近代美術館(MOMAT)のコレクションから選んだ作品約60点が展示されていた。
 面白い趣向の企画展で、奈良は美術史にとらわれることなく好きな作品を選んだと言い、恩師という麻生三郎や同時代を生きた松本竣介などと興味深い展示構成となっていた。
 竹橋の近美には何度も足を運んでいて、コレクションは一通り見ていたつもりだったが、奈良が選んでくれたおかげでこれまで目にしたこともない作品も入っていてとても興味深いものだった。

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(写真2 高橋忠弥の「祭日」は初めて見た作品)
 会場に入ってトップに飾ってあったのが高橋忠弥「祭日」(1960)。花火が上がっていたりしてとても色彩豊か。忠弥にこのような作品があるとは知らなかった。これは感動した。
 展示作品数が最も多かったのは松本竣介。それも「A夫人」(1946頃)などと日頃見ることのなかった作品があったし、奈良美智のドローイングと並べて展示してあるものもあって興味深かった。なお、松本竣介と高橋忠弥に彫刻家の舟越保武はともに同年の生まれで、3人とも盛岡に縁があるというのも面白い。
 香月泰男、国吉康雄、佐伯祐三、須田国太郎、藤田嗣治、村山槐多などと28人の作品が展示してあってどれも興味深いものばかりだったが、横山潤之助「裸婦」(1926)や麻生三郎「子供」(1945)には惹きつけられた。横山についてはその作品ばかりか名前自体も初めてのものだった。また、麻生の作品には子供を描きながら妙な存在感があった。

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(写真3 これも初めて目にした横山潤之助「裸婦」)