ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

京都鉄道博物館

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(写真1 20両ものSLが格納されて壮観の扇形車庫と手前は転車台)
日本最大の鉄道博物館
 いやあ楽しい。この日は平日だったのだが折からの鉄道ブームも手伝って大変な賑わい。蒸気機関車から新幹線まで53両もが様々な工夫を凝らして展示されている。
 今年4月の開館。蒸気機関車専門の博物館として親しまれてきた梅小路蒸気機関車館を拡張し、弁天町にあった交通科学博物館の展示品も移設していて、展示面積、展示車両数において日本最大の鉄道博物館。運営はJR西日本など。JR京都駅からバス5分ほど。
 入ってすぐに出迎えてくれるのは各時代を代表する鉄道車両で、左から蒸気機関車C62形。特急「つばめ」や「はと」を牽引した大型高速旅客用機関車で、17号機は1952年狭軌の蒸気機関車としては当時世界最速の時速129キロを記録している。真ん中が、いわゆる湘南電車。オレンジと緑の塗色で親しまれてきていて、15両編成という日本初の長大編成電車でもある。そして右が0系新幹線で、初代の新幹線電車である。これら3両は、プラットホームを模したスペースに展示されており見学に好都合。

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(写真2 入館者を迎えてくれる各時代を代表する鉄道車両)


  これら3両も含めプロムナードと呼ばれる細長い展示スペースを抜けると広い展示スペース。500系新幹線や「月光」「雷鳥」といった電車から、電気機関車、ディーゼル機関車といった多種多様な車両が展示されている。昔の特急電車こだま号もある。
  こうした中でひときわ異彩を放っているのがヨ5000形車掌車。川崎車両が製造したヨ3500形を1959年に国鉄大宮工場で改造したもので、初めての特急コンテナ列車用車掌車だったとのこと。
 この館にはほかに鉄道の歩みや鉄道の施設などのコーナーもあって、鉄道の歴史から安全などについて学べるようになっている。
 また、この隣にはトワイライトプラザがあって、豪華寝台特急トワイライトエクスプレスの車両が展示されているほか、長距離列車らしくホームには洗面台も展示されていた。
  圧巻は屋外の展示。梅小路蒸気機関車館時代そのままに扇形車庫があって20両もの蒸気機関車がずらり配置されている。転車台もあって、C57形やD51形などと名機も並んでいて、これほどのSLが勢揃いしているのはいかにも壮観。
 なお、博物館は3階建てになっていて、2階には日本最大級のジオラマがあるほか、屋外にはSL乗り場なども配置されていて楽しみは多い。
 また、博物館のそばを走っている山陰本線を間近に見ることができるほか、3階のテラスからは新幹線を眺望することもできる。

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(写真3 ヨ5000形車掌車。特急コンテナ列車用だったとのこと)