ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

宮古にて

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(写真1=絶品のはらこそば。熱々のそばに、そばがかくれるほど山盛りのはらこをのせて食べる)

絶品のはらこそば

 やっぱり宮古について書いておこう。
 このたびの魹ヶ崎訪問では宿は宮古に取った。
 宮古は岩手県沿岸部の中心都市で、三陸沿岸有数の漁港であり、浄土ヶ浜などがあって観光の町でもある。また、宮古駅はJR山田線と三陸鉄道北リアス線の起点でもある。
 泊まったのは駅前のBIGWAVEというビジネスホテルで、震災直後に初めて泊まってから毎年3.11の前後には決まってこのホテルに宿を取っている。何しろ、震災直後には宮古で営業していたホテルはここしかなかったし、小さなホテルだが、泊まってみると、交通至便であるばかりか、部屋は清潔だし、朝食も満足できる内容だった。それで定宿にしてきた。
 このホテルからもほど近いし、駅のすぐ前でもあるから、夕食は蛇の目本店という寿司とそばを食べさせてくれる店でとることが多く、このたびもそうした。
 お通しはイカの塩辛。これが抜群のうまさで、これだけで酒が進む。おかわりしたいようだが次はホヤ。酢の物と刺身とあるが、ここでは断然刺身。とにかく新鮮で、黄色いマンゴーのようでもあり、海のパイナップルと呼ばれることもうなずける。艶のいいぷりぷりした肉厚さがうれしい。ホヤは臭みが嫌だという人もいるが、ここまで新鮮ならそれも気にならない。
 次に刺身の盛り合わせ。たっぷりのウニ、ホッキ貝、牡丹エビ、タコ、肉厚のホタテ、コハダなどと山盛り。当然、酒が進もうというもの。
 仕上げは必ずはらこそば。そばにはらこが盛りつけてあるのだが、これが食べたくてこの店に入ったようなもの。はらことは鮭の魚卵、つまりイクラのこと。これを熱々のそばにのせて食べる。はらことそばを別々に運んできたが、これはあくまでも新鮮にということだろう。この店には50数年前に初めて入ったが、その折にはそばにすでにはらこが盛りつけられていたが、そばが見えないほどはらこがのっていたものだった。

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(写真2=これも絶品、ホヤの刺身。とにかく新鮮。この色艶が素晴らしい)
 宮古には、三陸への旅行ではたびたび寄っていて、とくに、震災以後は三陸沿岸部取材の拠点とし毎年訪れている。
 田老など必ず取材する場所があって、5年も続けて取材しているからまるで定点観測をしているようなもの。宮古市街でも、宮古魚市場の直ぐそばにある佐々木鉄工所もその一つ。
 初めて訪れた際には、壊れかかった工場の壁に「みんな無事です」とスプレー塗料で走り書きをしていたものだった。そのことが印象に残っていて、その後毎年訪ねていて、社長の佐々木英則さんに被災のこと、復興の状況などを伺ってきたものだった。
 そう言えば、一昨年のことだったが、津波注意報に遭遇したのもこの宮古だった。あのときも佐々木鉄工所を訪ねようと向かっていたところだったが、何しろ津波注意報など初めてのことで落ち着かないことだった。希有な体験ということになる。

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(写真3=宮古の拠点JR宮古駅。このすぐ隣が隣接して三陸鉄道の宮古駅である)