ABABA’s ノート

旅と鉄道、岬と灯台、読書ときどき映画あるいは美術に関するブログです。

金子三勇士ピアノコンサート

(写真1 開演前の会場の様子) 新しい時代をつくるクラシック 12月2日新宿文化センター大ホールで開催された。 金子三勇士(かねこみゆじ)は、人気の若手ピアニスト。群馬県高崎市生まれ30歳。父日本人、母ハンガリー人。バルトーク国際ピアノコンクー…

とんかつ「福与志」

(写真1 福与志の店舗) 秋葉原の人気店 秋葉原駅を昭和通り口に出て左折し上野方面に進みりそな銀行の角を右折、ドトールコーヒーが見えたら左すぐ。徒歩数分。中華の生駒軒の隣。神田和泉町一丁目所在。 かつては「ふくよし」と名乗り秋葉原駅からもっと…

ブレディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

現代英国社会を活写 著者は、福岡県出身で英国在住。アイルランド人の配偶者と息子と三人で英国南端のブライトンという地方都市に住んでいる。 息子は、小学校は、カトリックの名門校に通った。裕福な家庭の子が多く通っている学校だったが、中学校は、大半…

コッド岬

(写真1 コッド岬のしおり) しおりに岬の灯台 友人がアメリカ旅行の土産にコッド岬を描いたしおりをくれた。もとより、私が灯台好きと知ってのこと。 しおり(タテ18センチ×ヨコ5センチ)には、3基の灯台が描かれているほか、裏面にはコッド岬と灯台を…

展覧会『ゴッホ展』

(写真1 会場の上野の森美術館外壁に掲げられた巨大な看板) ゴッホの画業を辿る ゴッホの画業の全体像がわかるような展覧会だった。 リアリズムの色彩が強いようなハーグ時代から、弟テオを頼ってパリに出てきて印象派と出会ったパリ時代、明るい陽光を求…

映画『永遠の門』

(写真1 映画館で配布されていたチラシから引用) ゴッホの見た未来 ゴッホの半生を描いている。 弟テオを頼ってパリに出てきたゴッホ。まったく絵の売れない日々が続き、カフェで行った個展では店主に「客が来なくなる。すべての絵を運び出せ」とまで言わ…

森知英ピアノリサイタル

(写真1 演奏終了後ロビーに出てきた森知英さん) ベートーヴェンピアノソナタ力強く 11月20日東京オペラシティ・リサイタルホールで行われた。 森さんのファンである私としては毎年楽しみにしている演奏会。 今年は、シューマン、メンデルスゾーン、ベ…

襟裳岬紀行

特集 私の好きな岬と灯台10選 (写真1 襟裳岬。襟裳岬灯台がわずかに頭をのぞかせている) 激しい旅情に涙する風の岬 襟裳岬。何と激しい旅情を感じさせる岬か。強風に足を踏ん張って耐えながら岬の突端にたたずんで荒涼たる風景に身を置くと知らず瞼に涙…

映画『少女は夜明けに夢をみる』

(写真1 劇場で配布されていたチラシから引用) イラン映画 ドキュメンタリー映画。 カメラは犯罪更生施設に入り込んでいる。高い塀に囲まれ、中央の高い監視塔には銃を持った男。まるで刑務所といった様相だ。 入所してきた少女は、両手の指に黒墨をべった…

MY FAVORITE MUSIC,ARTIST

(写真1 千倉睦男さんと長岡満雄さん=右。スピーカーは長岡スピーカー) 音楽好きの集い 私の好きな楽曲、演奏家と題した音楽鑑賞会。ちょっと変わっているのは、膨大な音楽CDのコレクションを誇る収集家が持ち込んだ名盤を、スピーカー製作者によるサウン…

秋もあけぼの

(写真1 昨日の朝焼けの様子) 秋を探す 清少納言は枕草子に春はあけぼのと書いたが、冬のあけぼのもいい。 毎朝のウォーキングで、夏は5時に家を飛び出すのだが、この頃は30分遅らせて5時半に家を出る。 家を出る頃にはまだ薄暗いのだが、10分もする…

髙村薫『我らが少女A』

ダイヤグラム上で誰が交差するのか 池袋で風俗の若い女が同棲相手の男に殴打され殺された。この事件そのものは男が自首しており何の謎めいたところもないのだが、男は取り調べで、女がいつだったか使い古しの絵の具のチューブを男に見せて、何年か前に武蔵野…

DXによる溶接・接合の技術革新・マネジメント革新

(写真1 セミナーの様子) 第30回溶工振セミナー DX:Digital Transformationによる溶接・接合の技術革新とマネジメント革新と題するセミナーが11月6日溶接会館で行われた。主催は溶接接合工学振興会。 DXは極めて今日的テーマ。DXに取り組む4件の…

三浦望愛画「灯台」

グループ展で発掘 グループSUNという展覧会で見つけた。 このグループ展は、かねて昵懇にさせていただいている画家の三浦千波さんを中心に、妹で書家の三浦千江美さんや、千波さん千江美さんの高校時代の同窓だという伊東明子、池上敦子、武田夏実お三方…

電動コーヒーミル

(写真1 我が家の電動コーヒーミル) コーヒーをおいしく コーヒーは好きで毎日飲んでいる。朝食後は必ずだが、昼食後や夕方にも飲むことは少なくない。 退職後は朝の時間に余裕もできたので、コーヒーは自分で淹れる。 コーヒーは、近所のコーヒー豆の専門…

映画『パリに見出されたピアニスト 』

(写真1 映画館に掲示されていたポスターから引用) ご自由に演奏を! パリ北駅。多くの利用者が行き交う雑踏に置かれた駅ピアノ。ご自由に演奏を!と表示されており、一人の青年が力強い演奏を行っている。ほとんど毎日のように弾いているようで、その様子…

東京大学柏キャンパス一般公開2019

(写真1 子供たちに人気は体験・参加型のプログラム) 柏で感じる令和の科学 今年も東京大学柏キャンパスの一般公開が10月25日、26日行われた。 柏キャンパスは、学融合を指向する理系の大学院や研究機関が集まっているのが特徴で、大学院新領域創成科…

映画『レディ・マエストロ』

(写真1 映画館で配布されていたパンフレットから引用) 女性指揮者のパイオニア描く 女性指揮者のパイオニアとされるアントニア・ブリコの半生を描いている。 ここのところ、女性指揮者西本智実さんが指揮する演奏会に出掛けたり、ブザンソン国際指揮者コン…

ウィリアム・トーブマン『ゴルバチョフ』

その人生と時代(上・下) ソ連の最高指導者だったミハイル・ゴルバチョフの評伝である。ただし、ソ連という政体においては最後の書記長であり大統領であった。1922年生まれ、現在も生存中と伝えられている。私としてはペレストロイカを推進した人物として…

映画『第三夫人と髪飾り』

(写真1 映画館に掲示されていたポスターから引用) ベトナム映画 ベトナム映画とはどういうものか関心があって観た。 19世紀のベトナムが舞台。深い谷間の川を2艘の船が滑るようにやってくる。船には花飾りが施されている。乗っているのは少女。豪農の…

池澤夏樹『科学する心』

文学的科学エッセイ 大学で理系に身を置いたこともある著者によるこれは科学を話題に据えたエッセイ集。とにかく著者の該博な知識には驚嘆するばかりだが、そこは一流の文学者によるものだから、一つひとつのテーマはとても難しいものばかりなものの、理系に…

第1等灯台の室戸岬紀行

特集 私の好きな岬と灯台10選 (写真1 室戸岬灯台全景) 測候所とお寺と灯台 室戸岬を初めて訪れたのは1988年(昭和63年)10月16日だった。もう30年以上も前になるが、この時は徳島から牟岐線で海部に行き、海部からはバスで甲浦経由室戸岬へ…

秋のバラ

(写真1 微妙な色彩のカトリーヌ・ドゥヌーブ) 色か香りか姿か 近所の公園にあるバラ園。今年も秋の公開が始まっている。 このバラ園は春と秋の年2回公開されているのだが、春の方が種類も株数も多い。ただ、春には春のバラ、秋には秋のバラが咲いているよ…

『刑事の矜持』

ミステリーのアンソロジー 日本推理作家協会賞受賞作家たちによる傑作短編集第7弾。 大沢在昌、黒川博行、佐野洋、島田一男、土屋隆夫、角田喜久雄の6人が名を連ねている。ただ、佐野、島田、土屋、角田の4人はすでに物故者。初出時も、60年70年前の…

ミロスラフ・クルティシェフピアノリサイタル

(写真1 演奏会場の様子) ロシア気鋭のピアニスト 8日築地の浜離宮朝日ホールで開催された。 ミロスラフ・クルティシェフは、ロシア気鋭のピアニスト。レニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれ34歳。第13回国際チャイコフスキーコンクール(4…

西本智実+イルミナートフィル演奏会

(写真1 演奏開始前の会場の様子) ゲストに岩崎宏美 10月5日蒲田の片柳アリーナで開催された。日本工科大学を運営する片柳学園の主催で、創立記念感謝の調べと題し行われた。会場は4千人収容という巨大な多目的施設で、これが驚くことに満員の盛況ぶり…

函館の「箱庭カフェ」

(写真1 店舗玄関の様子) まるで〝ふるカフェ〟の世界 函館市電に乗っていたら十字街電停付近で古い商店のたたずまいにカフェの文字がチラッと見えた。それで、気になって帰途電車を降りて確認したところ、これはもうまるで〝ふるフェ〟の世界ではないか。…

津軽半島最北端龍飛崎紀行

特集 私の好きな岬と灯台10選 (写真1 津軽海峡に突き出た龍飛崎。突端は防衛省のレーダー施設で、対岸は北海道白神岬) 演歌の似合う風の岬 日本全図を広げて北上していくと本州の端は蟹が二本の爪を広げたような形をしている。青森県で、大きな陸奥湾を…

展覧会『ゼロ・ヒガシダ展』

(写真1 「最後の晩餐」と名付けられた巨大なレリーフ) 大作「最後の晩餐」 北上野のいりや画廊で開かれていた。 ゼロ・ヒガシダは彫刻家。1958年広島生まれ、1984年日大芸術学部、1986年芸大大学院卒業。ニューヨークでの活動が長い。 鉄を溶…

展覧会『コートールド美術館展』

(写真1 マネ「フォリー=ベルジェールのバー」=会場で販売されていた絵はがきから引用) ロンドンから魅惑の印象派 上野公園の東京都美術館で開催されている。 コートールド美術館とは、ロンドンのウエストミンスターにあるギャラリー。サマセット・ハウス…